ボルボ 940概要
ボルボ・940は1990年からボルボが製造していた4ドアセダン、及びエステートと呼ばれるステーションワゴンである。740の後継車として開発された。
ボルボ 940の歴史
740の後継車として1990年に誕生、空力の改善とデザインの近代化を目的として、740では垂直に切り立っていたフロントノーズをスラントさせたフロントマスクを採用した。車体面では、SIPSの導入により側面衝突安全基準を向上させ、運転席エアバッグ(北米仕様では後に助手席エアバッグも)を導入するなどして、一層の安全水準の向上を図った。エンジンやサスペンションは、740からのキャリーオーバーとなっているため、700シリーズのビッグマイナーチェンジ版とも言える。エンジンは直列4気筒SOHC2.3リットルエンジン、B230型を搭載する。NAとターボがあり、NAは150PS、ロープレッシャーターボは 135PS、165PSの二種類があり、ハイレッシャーターボは190PSを発揮する。ボルボの企業イメージとなっている「安全性」に則り、パッシブセーフティ面では当時の先進装備であったエアバッグを標準搭載したり、後席中央部にビルトイン式のチャイルドシートを搭載する、アクティブセーフティ面ではABSやヘッドライトワイパーの標準搭載化など、様々な角度から安全性を考慮した設計がなされた。
6気筒エンジンを搭載する960との相違点は、リアサスペンションが、モデルを通じて5リンクリジッド式であること(960のリアサスペンションはモデル途中でマルチリンク式に改められた)、インパネやドアトリムなどの内装の形状などが挙げられる。最終型では、ポラール、クラシックなどの特別仕様車が追加された。ボルボ初のFF方式を採用した850が誕生した後も人気モデルであった為、5年間併売し生産中止した。また、生産が中止されて以降も「最後のFRボルボ」として、中古車市場で一定の人気を得た。同様の現象は、メインストリームモデルがFF駆動方式に転換された後のアルファロメオ・75などにも言える。940は、モデル途中で様々な仕様変更を受けている。例えば、搭載されるオートマチックトランスミッションはアイシン精機のものが搭載されるが、前期型(シフトノブが角型)でトラブルが多発したため、後期型(シフトノブが丸みを帯びている)で対策品が搭載された。前述したロープレッシャーターボの出力も、年式により様々である。最終年式の98年式では、フロントとリアのウィンカーレンズがクリアタイプに変更され、精悍さを増した。
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