フォルクスワーゲン ワーゲンバス概要
タイプ2とは「2型」の意味で、フォルクスワーゲン社での型式名称であり、ドイツ語ではテュープ ツバイ(Typ 2)となる。タイプ2という呼び名は、1960年代の北米で広まり、現在では、主に、専門家や愛好家の、内輪での愛称となっている。一般には、ドイツおよびその周辺で、Bulli(ブリ:ブルドッグの意)の愛称で親しまれている。カタログ表記(商品名)は、貨物仕様がVW Transporter(トランスポルター)、多人数乗用仕様はVW kleinbus(クラインブス:小型バス、英語ではマイクロバス)、座席の取り外しができ、簡素な内装で、乗用・貨物兼用のものはKombi(コンビ:コンビネーション、米国でのステーションワゴンに準ずる呼称)。これら全体を含む名称として、英語由来のタイプ2が用いられている。日本では「ワーゲンバス」といわれることもある。フォルクスワーゲンでは、T1からT5までを連続したシリーズとして扱っており、その総称にはTransporterが使用されている。T3発表時に、フォルクスワーゲン社自身が過去にさかのぼって世代区分を行った。これにより、Transporter(独トランスポルター、英トランスポーター)の第1世代、第2世代、第3世代、略してT1、T2、T3と各世代に対してネーミングを行うようになり、T5になった現在も引き続き使用されている。
フォルクスワーゲン ワーゲンバスの歴史
1950 年にタイプ1(ビートル)をベースとするリアエンジン・リアドライブの汎用自動車として登場した。このモデルが考案されたのは、タイプ1の初めての輸出となったオランダ輸出(1947年)の際の仲介業者であったオランダ人ディーラー、ベン・ポン( Ben pon )が、ウォルフスブルクのVW工場を視察に訪れた際の知見がきっかけである。工場内では部品輸送用として、タイプ1の裸のプラットフォームシャーシをベースに、リアのエンジン上にドライバーズシートを設置し、車体前方をまるまる貨物搭載スペースとした特殊トランスポーターが、工場スタッフの手で製作され、使用されていた。ベン・ポンはこの便利なキャリアカーをみてアイデアに感心したが、そこから、タイプ1のフラットなシャーシ構造を活かせば、スペース効率に優れたキャブオーバー型の汎用ボディを架装できるのではないか、というユニークな着想を得たのである。タイプ1のシャーシは、第二次世界大戦中に設計者フェルディナント・ポルシェの手で軍用万能車キューベルワーゲン、軍用水陸両用車シュビムワーゲンとして利用された実績もあり、更にはスポーツカーのポルシェ・356のベースにもなったほどで、アレンジのポテンシャルは高かったのである。
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