ミニクーパー 概要
長く低迷したイギリスの自動車工業界の状況を反映し、生産、販売会社の名前は幾度も変わったが、 ミニ自体は2000年まで40年以上に渡り生産、販売が継続された。1990年頃には日本の企業がミニの製造、販売権を取得する計画(その場合,国内向けに軽自動車版も予定されていた)もあったが実現せず、1994年以降はドイツのBMWが、ランドローバーと同時にローバーを傘下とし、ミニにまつわる権利も手中にした。BMWは新規に投入する同社初となるFF車をニューミニと位置づけ、それまでの資産を生かしたビジネスをすべく、傘下となった旧ローバーの技術者による車両開発を行ない、2001年から英国のオックスフォード工場(旧ローバー社カウリー工場)で生産開始され販売されている。
ミニクーパーの歴史
オリジナルのミニはイギリスブリティッシュ・モーター・コーポレーションの技術者であるアレック・イシゴニスの指揮するチームによって設計された。開発は1956年初頭から新コンセプトの小型車として着手されたものであったが、同年9月スエズ動乱が中東で勃発し、石油価格が高騰したことが大きな転機となった。油難で大衆が3輪・4輪の粗末なバブルカー購入に走るのを憂いたBMCの経営責任者サー・レオナード・ロードは、対抗のため、開発陣に「極めて経済的な4人乗り小型車を早急に開発すること」を命じた。この際、ロード会長は「どんなエンジンを使っても良い、ただし既存のラインナップにある中から」という開発条件を提示した。これを受けて開発陣は当時のBMCが生産していたエンジンを流用する(つまり、当時のBMCで小排気量クラス用エンジンだったAシリーズ4気筒エンジンを使用する)ことにした。また先の開発条件は、裏を返せばエンジン以外は設計陣にあらゆる手段を用いることが許容されていた。こうしてミニは現在の小型車の定番になっている横置きエンジン、前輪駆動、2ボックススタイル(ハッチバックではなく、独立したトランクを持っていた)という、1950年代後半としては画期的な成り立ちの自動車として設計されることになる
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